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2016年1月31日

香港と日本のアジア小学生交流  その2

日韓・アジア教育文化センター
小林聖心女子学院小学校 講師
森本 幸一

 初めての掃除に励む香港の小学生

コルベ講堂での祈り

SFA児童代表から記念の絵の贈呈―SFA劉校長(左)、仁川学院小児玉教頭(右)―

前日より急に寒くなった11月26日木曜日、同じフランシスコ会の香港SFAと日本仁川学院小学校の交流第一日目がいよいよ始まった。仁川学院中学高等学校グラウンドにバスが到着したという連絡を受けそこに向かった。

香港SFAの児童16名(男子10名、女子6名)、劉校長先生、黎主任、翁先生、マギー梁安玉先生を仁川学院の奥野先生とともに出迎えた。マギー先生がおられ、私は少し緊張の和らぐのを感じた。  健康チェックの検温で誰もが健康で全員が交流に参加。最初に仁川学院小学校の児玉教頭より素晴らしい英語での挨拶があり、全員が大きな拍手。香港からは劉校長から日本語での心温まる挨拶。互いが理解し合おうとする熱意が感じられた。そして、児童が描いた絵を児玉教頭に贈呈。この児童は、大の日本フアンだそうで、後で本人に日本の何が好きかと聞くと「どらえもん。」とのこと。ほほえましくなった。

おいしいカレー(お替りあり)とデザートをいただいた後、5年生児童と交流開始。通訳は日本語を英語に訳すのは仁川学院境先生、日本語を英語、広東語に訳すのはマギー先生だ。
香港の児童1人につき仁川学院の児童が4~5名で自己紹介。あまり話が進まないグループも少しずつ打ち解け、その後コルベ講堂(ナチスのアウシュビッツ収容所で身代わりになり餓死刑にされたフランシスコ会の聖人で、日本に布教活動のため2度来日したポーランド人コルベ神父に因んでつけられた)でお祈りと「ブラザーサン シスタームーン」の日本語と英語でのコーラス。 フランシスコ会ならではの重厚さだった。
(コルベ講堂から退出する際、劉校長がパイプオルガンに興味をしめされ演奏。その見事さに私は勿論、仁川学院の先生方はびっくり。実に見事な演奏だった。)

教室に戻りホームルームの後、さまざまなゲーム。楽しそう。その後お掃除(その場の責任者の前川先生から、仁川学院でのお掃除の意義、「心磨き、謙虚、気づき、感動、感謝」をうかがい、私も納得)。

仁川学院の児童が真剣にSFAの児童に教えようとしていた姿がほほえましく感じられた。
香港の子どもたちにはこのようなお掃除習慣がないそうだが、ある児童は「香港に帰ったらやってみよう。」と言ったそうだ。

こうして交流第一日目が終了した。

SFA児童、先生方の何事に対しても真摯かつ誠実に交流される姿勢と、仁川学院児童、先生方、事務の方などの丁寧に心を込めた対応が見事にとけ合うことによって、この交流が日本と香港のフランシスコ会児童、先生方の感動の場となっていった。