ブログ

2013年12月4日

ホームページ更新で心新たに過ること―更新作業を担ったデザイナーからの思い―

山田 健三
(デザイナー・写真家)

はじめに山田 健三さんの紹介】(井嶋)

人と人の出会いの不思議さは、古今東西すべての人が経験し、ある人はそこに天上の神の操り糸を思い描いたりします。そんなとき、不謹慎な私は、神一人では負担         過剰ゆえ効率良くするためには、合理的抽出(抽象)が必要になるだろうが、八百万の神の国日本の場合、八百万集団体制なので具体的対応が可能となり、だから日本人は西洋人とは違って、具体的思考型と言われるようになったのでは、と思ったりします。
閑話休題。

現在30代前半の彼との出会いは、本文にもありますように7年ほど前です。
導きは、私が千里国際学園(大阪)という日本で初めてのインターナショナルスクールとの協働私立学校に勤務していた時、そのインター校に在籍していた日英ダブルの男子生徒です。
この彼は卒業後、ニューヨークの大学で映画を学ぶのですが、そこにいた日本人の一人が、現在「日韓・アジア教育文化センター」の映像責任者を担ってくれている、北海道出身の映像作家逢坂 芳郎さんで、山田さんはその逢坂さんと帯広の高校の同窓生にして同じバスケットボール部だった、という大阪―ニューヨーク―北海道―東京を結ぶ糸のつながりです。

そして、山田さんはアメリカではなくイギリスで研鑽し、東京を拠点に日々精励しています。

 

【本文】
デザイナーとして働きはじめて早十年以上、様々な仕事をしてきて思った事は『物事を大切にする』ということです。
小さい頃から父や母、先生等から言われたそれと同じことではありますが、例えば自分がデザインしたチラシ・CDジャケット・ポスター等作り終った時点で、それに取り組む過程や結果、売れようが売れなかろうがその全体を物事ととらえ、必然性や偶発性等の事も含め大切にしなくてはいけないと言う事です。
たとえそれが人一人の会話であっても『その会話があった』という物事が、その後どのように発展していくかもしれないからです。
『人との出会い』『故人への尊敬』『自分の考え方』『人からのアドバイス』等も『物事』というアプローチであり、それをどのようにしていくかで様々なカタチに変化・拡大・膨張していくので、それを大切にしていきたいと思っています。
七年程前に友人(この人が先の逢坂さん―井嶋、注―)のデザインの手伝い〈ヘルプ〉をしたのがきっかけで、『日韓アジア教育文化センター』と関わりを持ちました。
日本と韓国の教育と言う分野において私のようなデザイナーがなんら接点もないのですが、映像による教育の再発見などもあり今現在も関わっていて、今回も更新作業を担いました。
このように関わるのは、デザインという仕事以外において、自分の必要性があるのからかもれません。
自分の意見が、自分の年の倍以上もある人達と出会い、共感や驚きをいただき、仕事としても頼られるということはデザイナーという職業においても、一人間としても、冥利に尽きます。
これからも『物事を大切にする』こと、そのことを心に銘じ、人々との出会いや仕事において取り組んで生きたいと思っています。
この改訂と言う新たな機会に、『日韓アジア教育文化センター』での私の『物事』からのデザインを紹介させていただきます。
そして、私が大切にしている『物事』が、どのように反映しているか、お便りをいただければ途方もない喜びです。

●日韓アジア教育文化センターホームページ
[URL]http://www.jk-asia.net/

●ドキュメンタリー映画『東アジアからの青い漣』チラシ

●2009年フォーラム『東アジアの若者たちからメッセージ』プログラム

●2009年フォーラム『東アジアの若者たちからメッセージ』チラシ

 image