趣旨

「趣旨」「日韓・アジア教育文化センターの軌跡」(プログラムより転載)

 

趣 旨

 私たちは、1994年から韓国の、1998年からは韓国に加えて中国の、日本語を学ぶ学生・日本語を教える教員と交流を続け、

2005年にはその日韓中の教員が主体となって、NPO法人日韓・アジア教育文化センターを発足させ、日本語教育だけでなく教育と文化に係る多様な活動を展開し現在に到っています。

そして今回、私たちは国際化が加速する現代だからこそ模索することの多い自己確認について、これまでの交流実践を顧み、東アジア日韓中それぞれの脚下照顧を試みたく、『三年計画』の初年度として、「ワークショップ」による講話と対話による交流の場を設けました。

私たちは私たちの共通項である、深く長い交流史を持つ「東アジア」について、政治、経済、教育、文化等での人々の心の基層について次代を担う青年世代と次代を託す大人世代が協同で見つめ、そこから現代・現在を確認し、世界視野で次代を構想する意義を思っています。

この作業は日本語を共通言語に行われます。

このことは日本語を母語とする者に確かな自覚を求めることになるかと思います。

ましてや3月11日の東日本大震災で日本の過去と現在と未来が根源的(ラディカル)に問われています今。

 

 



この企画は「言葉と映像による3年計画」として実施したく考えています。

言葉とは、これまでの、そしてこれからの交流報告書等の文字言語で、

映像とは、下記交流ドキュメンタリー映画等の映像言語です。

2006年「東アジアからの青い漣」
       
2007年「私を求めて」(編集中)
他、及び

2011年・2012年の映像です。

 

2011年                       今回

2012年                       日本での大会開催(開催予定地:沖縄)

2013年                       ソウルもしくは香港での国際大会

 

 


『日韓・アジア教育文化センター』の軌跡

2004年10月 内閣府より認証)

1993年
韓国・ソウルでの一人の中高校日本人国語教師と一人の高校韓国人日本語教師の出会い


1994年〜1997年
『日韓教育国際会議』発足 /
少年時代太平洋戦争下の広島で過ごし、韓国人少年との出会いと別れを経験した仏教者であり教育者の支援 / 日韓での共感者の輪へ


1998年〜2005年
中国・台湾の日本語教師との出会い / 『日韓・アジア教育国際会議』発足/
続けることでの力の蓄積 / と同時に顕在化する指向の違い / 海を隔てた意思疎通の難しさ / 葛藤 / 不安 / 異文化理解の難しさの実感 / 関係者の身辺変動 /

2006年

海外生活体験者の日本人青年映像作家、デザイナーたちとの出会い 
   3回日韓・アジア教育国際会議の開催(於:上海)

2007年

4回日韓・アジア教育国際会議の開催(於:香港)

2008年

新たな出発と共有を期しホームページ改訂へ

2009年

日本語とドキュメンタリー映画によるフォーラム

「東アジアの若者たちからのメッセージ」を開催(於:早稲田大学)

2010年〜2011年

  一人の若者によるサイト「ゼロ」の開設

5回日韓・アジア教育国際会議の開催

 

映像作品紹介(詳しくは、ホームページ http://www.jk-asia.net/FILMを参照)

2006年      『東アジアからの青い漣』[上海]

2007年〜2008 『私を尋ねて』他[香港・ソウル・釜山・大阪・神戸]